カテゴリ: Flask 更新日: 2026/01/09

Flaskで長時間処理をAPIレスポンスと分離するベストプラクティス|初心者向け非同期処理とタスク管理

Flaskで長時間処理をAPIレスポンスと分離するベストプラクティス
Flaskで長時間処理をAPIレスポンスと分離するベストプラクティス

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「FlaskでAPIを作ったら、処理が長すぎて画面がずっと待ち状態になるんですが、これって普通ですか?」

先生

「よくある状況ですね。長時間処理をそのままAPIレスポンスに入れると、ユーザーは待たされてしまいます。」

生徒

「じゃあ、どうやって作るのが正解なんですか? プログラミングも初めてで……。」

先生

「Flaskでは、APIの返事と長い作業を分けるのが基本です。たとえ話を使いながら順番に説明します。」

1. Flaskで長時間処理をそのまま書くと何が起きるか

1. Flaskで長時間処理をそのまま書くと何が起きるか
1. Flaskで長時間処理をそのまま書くと何が起きるか

Flask(フラスク)は、Pythonで作られたシンプルなWebアプリケーションの仕組みです。 APIとは、画面や他のプログラムからの「お願い」を受け取って、「返事」を返す窓口だと考えてください。

APIの中で、時間のかかる処理をそのまま実行すると、返事が返るまで待つことになります。 これは、レジで会計をしている途中に、店員さんが裏で掃除を始めるようなものです。

結果として、画面が固まったり、エラーが出たりします。 Flask 長時間処理、API 遅い、レスポンス 待ちという悩みは、ここから生まれます。

2. APIレスポンスと処理を分離する考え方

2. APIレスポンスと処理を分離する考え方
2. APIレスポンスと処理を分離する考え方

ここで大切なのが、「APIの返事はすぐ返す」という考え方です。 APIは「受付完了しました」と伝えるだけで十分な場合が多いです。

長時間処理は、APIの外側、つまり裏で進めます。 レストランで注文だけ先に受けて、料理は厨房で作るイメージです。

このように、レスポンスと処理を分ける設計が、 Flask 非同期処理、タスク管理の基本的な考え方になります。

3. 長時間処理の例を見てみよう

3. 長時間処理の例を見てみよう
3. 長時間処理の例を見てみよう

まずは、よくある「よくない例」を見てみましょう。 ここでは、5秒待つ処理をAPIの中に直接書いています。


from flask import Flask
import time

app = Flask(__name__)

@app.route("/heavy")
def heavy_process():
    time.sleep(5)
    return "処理が終わりました"

このAPIにアクセスすると、5秒間なにも返ってきません。 初心者の方は「止まった」と感じてしまいます。

4. 処理を分離してAPIはすぐ返す

4. 処理を分離してAPIはすぐ返す
4. 処理を分離してAPIはすぐ返す

次に、APIでは「開始したよ」という返事だけを返す形にします。 処理そのものは別の関数に分けます。


def long_task():
    import time
    time.sleep(5)
    print("裏で処理が完了しました")

@app.route("/start")
def start():
    long_task()
    return "処理を開始しました"

考え方としては正しくなりましたが、 まだ「裏で処理」にはなっていません。 このままだと、APIはやはり待ってしまいます。

5. 非同期処理で完全に分離する

5. 非同期処理で完全に分離する
5. 非同期処理で完全に分離する

本当に分離するには、非同期処理という仕組みを使います。 非同期とは、「同時に別のことをする」という意味です。

Flaskでは、Celeryやバックグラウンドタスクを使って、 長時間処理を別担当に任せます。


from celery import Celery
import time

celery = Celery("tasks", broker="redis://localhost:6379/0")

@celery.task
def long_task():
    time.sleep(5)
    return "完了"

このタスクは、Flaskとは別の場所で実行されます。

6. APIはタスク開始だけを行う

6. APIはタスク開始だけを行う
6. APIはタスク開始だけを行う

FlaskのAPIでは、タスクを「お願いする」だけにします。 これがベストプラクティスです。


@app.route("/start_async")
def start_async():
    long_task.delay()
    return "受付しました"

これで、APIは一瞬で返事を返します。 処理は裏で静かに進みます。

Flask API 非同期、長時間処理 分離という検索で、 多くの人がこの形を求めています。

7. 分離設計の全体イメージ

7. 分離設計の全体イメージ
7. 分離設計の全体イメージ

ここで、全体の流れを整理します。

  • ① クライアントがAPIを呼ぶ
  • ② Flaskが「受付完了」を返す
  • ③ 非同期タスクが裏で処理
  • ④ 必要なら後から結果を確認

APIは受付係、 非同期タスクは作業係です。 役割を分けることで、サービスが安定します。

8. 初心者が覚えておきたい設計のポイント

8. 初心者が覚えておきたい設計のポイント
8. 初心者が覚えておきたい設計のポイント

初心者の方は、 「APIは結果を返さなければいけない」と思いがちです。 しかし、実際は「開始した」という情報だけで十分な場面が多いです。

長時間処理をAPIから切り離すことで、 画面が固まらず、エラーも減ります。

Flask 長時間処理、API 設計、非同期処理 ベストプラクティス という考え方は、最初に身につけておくと安心です。

本文テキスト文字数:約2790文字(全角の平仮名・カタカナ・漢字のみ、コード除外)

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