カテゴリ: Flask 更新日: 2025/12/04

Flaskのデプロイ時によくあるエラーと対処法まとめ!初心者向けトラブルシューティングガイド

Flaskアプリのデプロイでよくあるエラーとトラブルシューティング集
Flaskアプリのデプロイでよくあるエラーとトラブルシューティング集

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Flaskアプリを作って、いざ公開しようと思ったんですが、エラーが出て動きません…どうしたらいいですか?」

先生

「大丈夫ですよ。Flaskをデプロイ(公開)するときには、よくあるエラーやつまずきポイントがあります。1つずつ、丁寧に解説していきましょう。」

生徒

「ありがとうございます!初心者でも分かるようにお願いします!」

先生

「もちろんです。それでは、Flaskアプリを公開するために知っておきたいエラーと、その対処法を詳しく解説していきますね!」

1. Flaskアプリを「デプロイ」するとは?

1. Flaskアプリを「デプロイ」するとは?
1. Flaskアプリを「デプロイ」するとは?

「デプロイ」とは、自分のパソコンの中で作ったアプリを、インターネット上に公開して誰でも使えるようにする作業のことです。

たとえば、あなたが作った日記アプリを、友達にもスマホで見てもらえるように「ネットに置く」と考えてみてください。これが「Flaskのデプロイ」です。

2. よくあるエラー①:モジュールが見つからない(ModuleNotFoundError)

2. よくあるエラー①:モジュールが見つからない(ModuleNotFoundError)
2. よくあるエラー①:モジュールが見つからない(ModuleNotFoundError)

Flaskアプリをサーバーにアップロードして起動しようとしたとき、次のようなエラーが出ることがあります。


ModuleNotFoundError: No module named 'flask'

このエラーは、「flaskというPythonの部品が見つかりませんよ」と言われている状態です。よくある原因は以下の2つです:

  • Flaskをインストールしていない
  • 仮想環境(バーチャル環境)が有効になっていない

仮想環境とは、Pythonのアプリごとに「必要な道具を入れた箱」を分けて管理する仕組みのことです。

次のコマンドで、Flaskを仮想環境内にインストールできます。


pip install flask

仮想環境を使っている場合は、サーバー上でもsource venv/bin/activateで有効にしましょう。

3. よくあるエラー②:ポート番号が違う・設定されていない

3. よくあるエラー②:ポート番号が違う・設定されていない
3. よくあるエラー②:ポート番号が違う・設定されていない

Flaskを起動する際、サーバーではポートという「通り道」を指定する必要があります。

次のように指定していないと、うまく動かないことがあります。


app.run(host='0.0.0.0', port=8000)

host='0.0.0.0' は「外の人からもアクセスできるようにする」設定です。port=8000は「この通り道を使います」という指定です。

4. よくあるエラー③:デバッグモードで動かしている

4. よくあるエラー③:デバッグモードで動かしている
4. よくあるエラー③:デバッグモードで動かしている

Flaskには、開発中に便利な「デバッグモード」がありますが、本番環境(公開環境)では危険です。エラーメッセージに次のように出ることがあります:


WARNING: This is a development server. Do not use it in a production deployment.

この警告が出たまま公開してしまうと、アプリの中身が外から見えてしまい、セキュリティ的に危険です。

公開用には、gunicorn(ガンコーン)などのアプリケーションサーバーを使いましょう。


gunicorn app:app

app:app は、「ファイル名が app.pyで、その中にあるappという変数を使う」という意味です。

5. よくあるエラー④:静的ファイル(画像やCSS)が読み込まれない

5. よくあるエラー④:静的ファイル(画像やCSS)が読み込まれない
5. よくあるエラー④:静的ファイル(画像やCSS)が読み込まれない

デプロイ後に「画像が表示されない!」「デザインが崩れる!」という場合、静的ファイルが読み込めていない可能性があります。

Flaskでは、画像・CSS・JavaScriptなどは「static」というフォルダに入れておく必要があります。


<link rel="stylesheet" href="{{ url_for('static', filename='style.css') }}">

このようにurl_for()を使って、Flaskのルールに従って指定しないと、うまく読み込まれません。

6. よくあるエラー⑤:環境変数(ENV)の設定ミス

6. よくあるエラー⑤:環境変数(ENV)の設定ミス
6. よくあるエラー⑤:環境変数(ENV)の設定ミス

Flaskでは、環境変数という「設定情報」を使うことがあります。

たとえば、次のように書くことで「本番用のモードにする」ことができます。


export FLASK_ENV=production

しかし、設定を間違えたり、この行を実行していなかったりすると、開発モードのまま動いてしまいます。必ず確認しましょう。

7. よくあるエラー⑥:ログを見ないで原因不明のまま詰まる

7. よくあるエラー⑥:ログを見ないで原因不明のまま詰まる
7. よくあるエラー⑥:ログを見ないで原因不明のまま詰まる

公開サーバーでエラーが出ているとき、初心者にありがちなのが「どこで何が悪いのか分からない」という状態。

この場合、ログファイル(記録)を確認しましょう。多くのサーバーでは、次のようにしてログを表示できます。


tail -f /var/log/nginx/error.log

tail -fは、「ファイルの最後をリアルタイムで見続ける」コマンドです。どこに原因があるか、ヒントが得られます。

8. よくあるエラー⑦:ファイル名やフォルダ構成のミス

8. よくあるエラー⑦:ファイル名やフォルダ構成のミス
8. よくあるエラー⑦:ファイル名やフォルダ構成のミス

Flaskは、決まったフォルダ名を使うルールがあります。たとえば:

  • テンプレート(HTML)ファイルは「templates」フォルダ
  • 画像やCSSは「static」フォルダ

これが守られていないと、正しく動きません。

9. よくあるエラー⑧:Webサーバー(nginx, Apache)との連携ミス

9. よくあるエラー⑧:Webサーバー(nginx, Apache)との連携ミス
9. よくあるエラー⑧:Webサーバー(nginx, Apache)との連携ミス

Flaskをデプロイするには、nginx(エンジンエックス)やApache(アパッチ)と連携することが多いです。

nginxの設定ファイルでよくあるミスは、以下のようなものです。


location / {
    proxy_pass http://127.0.0.1:8000;
    proxy_set_header Host $host;
    proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;
}

設定ミスがあると、「ページが見つかりません」などのエラーになります。しっかり設定を確認しましょう。

10. Flaskのデプロイでつまずいたら

10. Flaskのデプロイでつまずいたら
10. Flaskのデプロイでつまずいたら

Flaskをデプロイするときには、初心者でもよくエラーに出会いますが、1つずつ原因を探っていけば必ず解決できます。

エラーが出たときは、落ち着いて、エラーメッセージを読んで、この記事を参考に確認してみてください。

まとめ

まとめ
まとめ

Flask(フラスク)で作ったアプリケーションをインターネット上に公開するときは、開発環境とは異なる多くの注意点があります。とくに、初心者がつまずきやすいのは、モジュール関連のエラー、ポート番号の設定ミス、デバッグサーバーのまま公開してしまう問題、静的ファイルが読み込まれない不具合、環境変数の設定漏れ、ログを確認しないことで原因を特定できない状況、そしてサーバーとの連携ミスなどです。これらはひとつひとつ丁寧にチェックすることで、確実に解決できます。 Flaskのデプロイで大切なのは、「どこに何を置くべきか」「本番環境では何をしてはいけないか」「サーバー側で何が必要か」を正しく把握しておくことです。開発環境では問題なく動いていても、公開環境では要求される設定が増えるため、慣れないうちは混乱することもあります。しかし、基本的なフォルダ構造であるtemplatesフォルダやstaticフォルダの配置、そして仮想環境の扱いを理解しておけば、問題解決がぐっと楽になります。 また、gunicornやnginxなどの外部サーバーツールを正しく設定することで、安定してアプリを公開できます。公開環境ではデバッグモードをオフにし、安全な状態で動かすことがとても重要です。エラーが発生した場合でも、サーバーのログを確認すれば、原因の糸口がほぼ必ず見つかります。ログはとても頼れる存在で、Flaskのデプロイを進めるうえで欠かせません。 初心者の段階では不安に感じる部分も多いですが、今回の内容を理解しておけば、Flaskのアプリケーションを安全に、そして確実に公開できるようになります。デプロイは難しそうに見えても、一つひとつ落ち着いて確認していけば必ず前に進めるので、慣れながら進めていくことが大切です。

サンプル構成と設定のまとめコード

ここでは、簡単なデプロイをイメージしたFlaskアプリ構成と設定例をまとめとして記載します。


from flask import Flask, render_template

app = Flask(__name__)

@app.route("/")
def index():
    return render_template("index.html")

if __name__ == "__main__":
    # 開発環境ではデバッグモード
    app.run(host="0.0.0.0", port=8000, debug=True)

# 本番環境で設定する例
export FLASK_ENV=production
gunicorn app:app --bind 0.0.0.0:8000

# nginxの設定例
location / {
    proxy_pass http://127.0.0.1:8000;
    proxy_set_header Host $host;
    proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;
}
先生と生徒の振り返り会話

生徒「デプロイってすごく難しいと思っていましたが、よくあるエラーを知るだけでも安心できますね!」

先生「そうでしょう。エラーは怖いものではなく、原因を教えてくれる大切なヒントなんです。」

生徒「ログを見るのが大事だという理由もよく分かりました。どこが間違っているのかが具体的に分かるんですね。」

先生「その通りです。ログを読む習慣をつけると、エラーの解決がとても早くなりますよ。」

生徒「静的ファイルが読み込まれないときも、フォルダの場所やurl_forを見直せばいいんですね。」

先生「ええ。Flaskのルールを理解すれば、大抵の問題は落ち着いて対処できます。」

生徒「今日学んだことを踏まえて、もう一度デプロイに挑戦してみます!」

先生「素晴らしいですね。経験を積むほどデプロイは簡単になっていきますから、自信を持って取り組んでください。」

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