カテゴリ: Flask 更新日: 2025/11/24

FlaskアプリのSSL設定方法をやさしく解説!初心者でもわかるHTTPS対応の手順

FlaskアプリのデプロイでSSL(HTTPS)を設定する方法まとめ
FlaskアプリのデプロイでSSL(HTTPS)を設定する方法まとめ

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Flaskで作ったアプリをインターネットで公開したいんですが、安全にするにはどうすればいいですか?」

先生

「インターネットで公開する場合は、SSLという仕組みでHTTPSに対応させる必要があります。これにより、通信が暗号化されて安全になりますよ。」

生徒

「SSLって難しそうですが、初心者でもできますか?」

先生

「大丈夫です。これからパソコン初心者の方にもわかるように、SSLの仕組みと設定方法を丁寧に解説していきますね。」

1. SSL(HTTPS)とは?なぜ必要なの?

1. SSL(HTTPS)とは?なぜ必要なの?
1. SSL(HTTPS)とは?なぜ必要なの?

SSL(エスエスエル)は、インターネット上でデータを安全にやり取りするための仕組みです。HTTPS(エイチティーティーピーエス)は、SSLを使った通信のことを意味します。

たとえば、カフェでWi-Fiを使っているときに誰かに通信を盗み見られる可能性があります。でもSSLを使えば、データが暗号化されて見られなくなります。まるで手紙に鍵をかけて送るようなイメージです。

2. SSLがないとどうなるの?

2. SSLがないとどうなるの?
2. SSLがないとどうなるの?

SSLを使わないHTTP(エイチティーティーピー)では、通信内容がそのまま送られます。パスワードや個人情報が漏れてしまう危険があります。

また、最近ではSSLに対応していないと、ブラウザに「安全ではありません」と表示されたり、Googleの検索順位が下がったりすることもあります。

3. FlaskアプリでSSLを使うにはどうすればいい?

3. FlaskアプリでSSLを使うにはどうすればいい?
3. FlaskアプリでSSLを使うにはどうすればいい?

Flask(フラスク)は、Pythonで作られたWebアプリケーションのフレームワークです。Flask自体にはSSLの仕組みはありませんが、いくつかの方法でSSLを設定できます。

  • ローカルでSSLを試す方法(開発環境)
  • 本番環境でのSSL設定方法(Let’s Encryptを使う)

4. ローカル開発でSSLを試す(自己署名証明書を使う)

4. ローカル開発でSSLを試す(自己署名証明書を使う)
4. ローカル開発でSSLを試す(自己署名証明書を使う)

自分のパソコン(ローカル環境)でSSLを使いたい場合、自己署名証明書を作成して試すことができます。

これは「本物の鍵ではないけど、テスト用に作った鍵」というイメージです。

以下のコマンドを実行して、証明書と秘密鍵を作ります。


openssl req -x509 -newkey rsa:4096 -keyout key.pem -out cert.pem -days 365 -nodes

そのあと、Flaskアプリで以下のように設定します。


from flask import Flask

app = Flask(__name__)

@app.route("/")
def index():
    return "これはHTTPSで表示されています!"

if __name__ == "__main__":
    app.run(ssl_context=("cert.pem", "key.pem"))

ブラウザに「安全ではない」と表示されますが、これは自己署名のためで、本番用ではありません。

5. 本番環境でSSLを設定する方法(Let’s Encrypt)

5. 本番環境でSSLを設定する方法(Let’s Encrypt)
5. 本番環境でSSLを設定する方法(Let’s Encrypt)

本番で使うには、信頼された認証機関が発行した証明書を使う必要があります。その代表が無料のLet’s Encrypt(レッツ・エンクリプト)です。

Let’s Encryptは、Webサイトの持ち主を証明して、正式なSSL証明書を無料で提供してくれます。

よく使われるのが「Certbot(サートボット)」というツールです。これは証明書の発行・更新を自動で行ってくれます。

6. UbuntuサーバーでLet’s Encryptを使ってSSL化する

6. UbuntuサーバーでLet’s Encryptを使ってSSL化する
6. UbuntuサーバーでLet’s Encryptを使ってSSL化する

Linux(リナックス)のUbuntuサーバーでFlaskを動かしていると仮定して、SSL設定の手順を紹介します。


sudo apt update
sudo apt install certbot python3-certbot-nginx

そのあと、nginx(エンジンエックス)というWebサーバーに設定を書き、次のコマンドを実行します。


sudo certbot --nginx

これだけで、SSL証明書が取得され、自動でnginxの設定も完了します。Webサイトが「https://」でアクセスできるようになります。

7. Flaskアプリとnginxを連携する構成とは?

7. Flaskアプリとnginxを連携する構成とは?
7. Flaskアプリとnginxを連携する構成とは?

Flaskアプリを本番で動かすときは、nginxというWebサーバーを使って外からの通信を受け取り、内部でFlaskに渡すという仕組みを作ります。

nginxがSSLの鍵を持っていて、安全な通信を処理します。Flask本体にはSSL設定をする必要がありません。

8. Herokuなどのクラウド環境ではどうするの?

8. Herokuなどのクラウド環境ではどうするの?
8. Herokuなどのクラウド環境ではどうするの?

Heroku(ヘロク)などのクラウドサービスを使っている場合、多くはSSLを自動で処理してくれます。

例えば、Herokuでは、カスタムドメインを設定すればSSL証明書も自動で設定されます。


heroku domains:add www.example.com
heroku certs:auto:enable

これだけで、HTTPSが有効になります。

9. よくあるつまずきポイントと解決策

9. よくあるつまずきポイントと解決策
9. よくあるつまずきポイントと解決策
  • 証明書の期限が切れた → Let’s Encryptは90日ごとに更新が必要。Certbotで自動更新を設定しましょう。
  • HTTPSで表示できない → nginxの設定ミスが原因かも。ポート443が開いているか確認。
  • 自己署名で警告が出る → 開発用なので問題なし。本番ではLet’s Encryptを使いましょう。

10. HTTPS対応でFlaskアプリを安全に運用しよう

10. HTTPS対応でFlaskアプリを安全に運用しよう
10. HTTPS対応でFlaskアプリを安全に運用しよう

SSLによるHTTPS化は、ユーザーの安全を守るだけでなく、GoogleのSEO対策にも有利です。

FlaskアプリでもSSLを設定することで、より信頼されるWebサービスを作ることができます。最初は難しく感じるかもしれませんが、手順を守れば初心者でも必ずできますよ。

まとめ

まとめ
まとめ

Flaskアプリを安全に運用するためのSSL設定について学んできましたが、改めて振り返ると、HTTPS対応という仕組みは単に暗号化されるだけではなく、利用者が安心してアクセスできる環境を整えるための大切な基盤であることが分かります。特に、インターネット上にアプリを公開する場合、情報の漏えいを防ぐためにも、SSLの正しい理解と適切な設定が欠かせません。Flaskアプリはシンプルに動かすことができる反面、公開時には外部との通信が必ず発生するため、暗号化による安全性の確保は重要な役割を果たします。 今回の流れでは、まずSSL(HTTPS)の基本的な仕組みから始まり、自己署名証明書を使ったローカル環境でのテスト方法、本番環境でLet’s Encryptを利用した正式な証明書の取得方法など、段階を追って理解できる構成になっていました。とくにLet’s Encryptは無料でありながら高い信頼性を持っているため、Flaskアプリを個人で運用する初心者にとっても非常に取り組みやすい選択肢です。Ubuntuサーバーとnginxを組み合わせた構成は多くのシステムで使われており、Flaskアプリを安全に公開したいと考える場合、押さえておくべき基本形といえるでしょう。 また、クラウドサービスを利用する場合には、環境によってSSLの準備が自動化されていることもあり、Herokuや一部のPaaS環境では手作業なしでHTTPSを利用できる点も大きな魅力です。アプリケーションの運用形態に応じて選べる方法が複数あることで、初心者の段階からでも無理なくHTTPS化に踏み出すことができます。 下記には、記事内と同じclass構成でまとめ用のサンプルプログラムを掲載しています。SSL設定の動作確認や理解の補助にぜひ役立ててください。

SSL対応Flaskアプリのサンプルコード(まとめ用)


from flask import Flask

app = Flask(__name__)

@app.route("/")
def top():
    return "ようこそ!このページはSSL設定後のHTTPS通信で安全に表示されています。"

@app.route("/info")
def info():
    return "暗号化された通信により、送受信されるデータが安全に保護されています。"

if __name__ == "__main__":
    app.run(ssl_context=("cert.pem", "key.pem"))

nginx側の設定例(まとめ用)


server {
    listen 443 ssl;
    server_name example.com;

    ssl_certificate     /etc/letsencrypt/live/example.com/fullchain.pem;
    ssl_certificate_key /etc/letsencrypt/live/example.com/privkey.pem;

    location / {
        proxy_pass http://127.0.0.1:5000;
        proxy_set_header Host $host;
        proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;
    }
}

このように、SSLとHTTPSに関する知識は、一度身につければFlaskだけでなく、他のWebアプリケーションでも応用できます。暗号化を前提とした通信は、現代のWebサービスでは基本中の基本となっており、個人情報を扱う場合はもちろん、シンプルなサービスであっても利用者の信頼を高める重要な要素になります。開発環境と本番環境で使うSSLの違いや、証明書の有効期限に注意する点など、運用に必要な知識も合わせて理解しておくと、より安心してFlaskアプリを公開できるでしょう。 最後に、SSLを設定した際に起こりがちなエラーについても触れておきましたが、これは多くの開発者が通る道でもあります。設定ファイルの見落としやポートの問題が原因であるケースが多いため、慣れないうちは一つずつ確かめながら進めていくことが大切です。HTTPS化に成功したときの達成感は大きく、アプリの安全性が格段に向上するため、ぜひ今回の知識を活かして活用してみてください。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「SSLの設定って難しそうだと思っていましたが、実際に流れを知ると順番通りに進めればできそうだと感じました。自己署名証明書を使ってローカルで試せるのも良かったです。」

先生

「その通りです。まずはローカルで動作を確認して、本番環境ではLet’s Encryptの正式な証明書を使えば実用的なHTTPS対応が完成します。nginxを使った構成も多くの現場で利用されているので、理解しておくと役に立ちますよ。」

生徒

「Let’s Encryptが無料で使えるのも初心者にはうれしいですね。Flaskアプリと組み合わせて安全なサイトを作れる自信がつきました。」

先生

「証明書の更新や設定ファイルの確認も習慣にすると、トラブルを減らせます。今回学んだ内容を使って、自分のアプリにもぜひHTTPSを導入してみてください。」

生徒

「はい!次はドメインの設定も含めて、本番環境で実際に公開してみたいです。」

先生

「とても良いですね。公開まで進めれば、より深くWebアプリ運用の知識が身につきますよ。」

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