Pythonのデータ型とは?数値・文字列・リスト・辞書の使い分けをやさしく解説
生徒
「Pythonってデータ型がいろいろあるって聞いたんですが、どんなものがあるんですか?」
先生
「はい、Pythonには数値(すうち)・文字列(もじれつ)・リスト・辞書(じしょ)など、いくつかの基本的なデータ型が用意されています。」
生徒
「どのデータ型を、どうやって使い分ければいいんでしょうか?」
先生
「それでは、初心者でもわかりやすいように、具体的な例を使って、Pythonの基本データ型について説明していきましょう。」
1. Pythonのデータ型とは?
Python(パイソン)でプログラミングを進めるとき、まず押さえておきたいのがデータ型です。データ型は「その値をどう扱うべきか」を示す性質で、たとえば計算に使う数なのか、画面に表示する文字なのか、一覧として並べたいのか、名前と値の組で管理したいのか、といった違いをはっきりさせます。これを理解しておくと、処理の選び方やエラーの原因が見えやすくなり、コードがぐっと読みやすくなります。
イメージとしては、用途に合った入れ物を選ぶ感覚です。年齢や金額のように計算したいなら「数値」、氏名やコメントのように文章として扱うなら「文字列」、買い物の候補を順番に持ちたいなら「リスト」、電話帳のように「名前→番号」の対応で探したいなら「辞書」を使います。まずは身近な情報を思い浮かべながら、どの入れ物が適切か考えてみましょう。
■ よくある選び方(初心者向けの目安)
- 計算に使う数量データ → 数値型(整数・小数)
- 画面に出す文章・名前・住所 → 文字列型
- 同じ種類のデータを順番に並べたい → リスト型
- 名前と値のセットで素早く取り出したい → 辞書型
下のサンプルは、日常の情報をそれぞれのデータ型に分けて入れてみたものです。どれも短い例ですが、扱い方の違いが自然と見えてきます。
# 例:Pythonの基本データ型を日常の情報で表す
age = 28 # 数値型(整数):年齢
greeting = "こんにちは" # 文字列型:あいさつ
todo = ["メール返信", "買い物"] # リスト型:やること一覧
profile = {"名前": "佐藤", "地域": "東京"} # 辞書型:項目名と値のセット
# 使い分けのイメージ
budget = 5000 + 1200 # 数値はそのまま計算に使える
first_task = todo[0] # リストは順番で取り出せる(0番目など)
user_name = profile["名前"] # 辞書は名前で素早く探せる
message = greeting + "、" + user_name + "さん"
print(message)
このように、Pythonのデータ型は「何をしたいか」によって自然に選べます。まずは自分の扱いたい情報を言葉にしてみて、数値・文字列・リスト・辞書のどれが一番しっくり来るかを判断するところから始めると、後の学習や実装が滑らかになります。
2. 数値型(int・float)とは?
数値型(すうちがた)は、数字を扱うときに使います。
- int(整数):1、-5、100など、小数点のない数字
- float(浮動小数点数):3.14、-0.5など、小数点を含む数字
例として、年齢や価格などはint、体重や気温のような小数点を含む値はfloatを使います。
age = 30 # 整数(int)
height = 165.5 # 小数(float)
3. 文字列型(str)とは?
文字列型(もじれつがた)は、文字や文章などを扱うときに使います。Pythonでは、文字列はダブルクォーテーション(")かシングルクォーテーション(')で囲みます。
たとえば、名前や住所、コメントなどを保存するのに使います。
name = "田中太郎"
message = 'こんにちは!'
4. リスト型(list)とは?
リスト型は、複数のデータをひとつにまとめて扱えるデータ型です。リストは、角カッコ([])で囲んで使います。
たとえば、買い物リストや、点数の一覧など、同じ種類の情報をまとめて管理できます。
shopping_list = ["りんご", "バナナ", "牛乳"]
scores = [85, 90, 78]
リストの中のデータには、インデックス(0から始まる番号)でアクセスできます。
print(shopping_list[0]) # 結果: りんご
5. 辞書型(dict)とは?
辞書型(じしょがた)は、名前と値のセット(キーとバリュー)でデータを管理できます。これは電話帳のようなものです。名前(キー)に対して電話番号(バリュー)が対応しています。
辞書は、波カッコ({})を使い、キー:値のペアで書きます。
person = {
"名前": "山田花子",
"年齢": 25,
"住所": "東京都"
}
辞書の値を取り出すには、キーを指定します。
print(person["名前"]) # 結果: 山田花子
6. どのデータ型を使えばいいの?
Pythonでプログラムを書くとき、「このデータはどの型で表せばいいのか」を考えることが大切です。以下に目安をまとめます。
- 数値:計算に使う →
intまたはfloat - 文字や文章:表示や保存に使う →
str - 同じ種類のデータが複数ある:まとめて扱いたい →
list - 名前と値をペアで扱いたい:意味づけされたデータ →
dict
7. 型の確認方法と便利な関数
Pythonでは、変数の型を調べるにはtype()関数を使います。
x = "こんにちは"
print(type(x)) # <class 'str'>
また、len()関数を使うと、文字列やリストの長さ(要素の数)を調べられます。
fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"]
print(len(fruits)) # 結果: 3
まとめ
Pythonのデータ型について学んできましたが、いかがでしたか?数値(int・float)、文字列(str)、リスト(list)、辞書(dict)という4つの基本型は、どれも日常のさまざまな情報をプログラムで表すために必要な道具です。それぞれのデータ型には得意な役割があり、「どの型を使えば効率よくデータを扱えるか」を考えながらプログラムを書くことで、自然と理解も深まっていきます。
たとえば「体重」「名前」「買い物メモ」「電話帳」など、現実の情報を例にすると、どのデータ型がふさわしいかイメージしやすくなります。体重はfloat、名前はstr、買い物メモはlist、電話帳はdictといったように、Pythonの型は現実世界の情報にきちんと対応しています。これに気づけるようになると、コードを書くのがぐっと楽しくなるはずです。
また、type()関数を使えば、どのデータ型かをすぐに確認でき、len()関数を使えば文字列やリストの長さを調べられます。こうした関数も合わせて覚えておくと、実際のプログラムを書くときにとても役立ちます。
ここで簡単なおさらいとして、4つのデータ型を1つのコードにまとめてみましょう。
name = "佐藤次郎" # 文字列(str)
age = 28 # 整数(int)
height = 172.5 # 小数(float)
hobbies = ["サッカー", "読書"] # リスト(list)
profile = { # 辞書(dict)
"名前": name,
"年齢": age,
"身長": height,
"趣味": hobbies
}
print(profile["趣味"][0]) # → サッカー
このように、それぞれの型を組み合わせることで、人物の情報を1つの辞書に整理して表現できます。複雑なデータでも、型を正しく使えばすっきりと書けるのがPythonの強みです。
初心者のうちは「何をlistにすればいいの?」「strとintの違いがわかりにくい」と感じるかもしれません。でも、心配しなくて大丈夫です。まずは今回のような具体例を繰り返し触れていくことで、自然と身についていきます。
Pythonを学ぶ最初のステップとして、データ型を正しく理解することは非常に大切です。今回の学習を通して、「この情報にはこの型が合いそうだな」と思える感覚が少しでも身についたなら、それはとても大きな進歩です。これからもデータ型をうまく使って、便利で読みやすいプログラムを書いていきましょう。
生徒
「Pythonって、データの種類がこんなにあるんですね。最初は難しそうだと思ったけど、例があると分かりやすかったです!」
先生
「そうですね。現実の物ごとに例えると、どの型が向いているかイメージしやすくなります。名前は文字列、年齢は整数、趣味リストはリスト、プロフィール全体は辞書…と自然に整理できますよね。」
生徒
「はい!あとtype()で型を確認できるのも便利ですね。これで間違えてもすぐ直せそうです。」
先生
「その通り。型が正しく使えるようになると、Pythonでのプログラミングがグッと楽になります。これからいろいろなコードを書くとき、今回の知識がきっと役に立ちますよ。」
生徒
「がんばって練習して、データ型をマスターします!」