カテゴリ: Flask 更新日: 2025/12/04

FlaskアプリにHTTPSを導入する基本手順まとめ!初心者向けにやさしく解説

FlaskアプリにHTTPSを導入する基本手順まとめ
FlaskアプリにHTTPSを導入する基本手順まとめ

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Flaskで作ったWebアプリをインターネットに公開したいんですが、HTTPSって必要なんですか?」

先生

「はい、HTTPSは現代のWebサイトでは必須です。安全な通信を実現するための仕組みですよ。」

生徒

「なんだか難しそうですね……初心者でも導入できますか?」

先生

「もちろんです!HTTPSの意味から導入方法まで、わかりやすく順を追って説明しますね。」

1. HTTPSとは何か?初心者でもわかるように解説

1. HTTPSとは何か?初心者でもわかるように解説
1. HTTPSとは何か?初心者でもわかるように解説

まず、「HTTPS(エイチティーティーピーエス)」とは何かを理解しましょう。これは、Webサイトとあなたのパソコンやスマホの間の通信を暗号化する仕組みのことです。

例えば、カフェの無料Wi-Fiでログインするとき、暗号化されていないHTTP通信だと、悪意のある人にパスワードを盗まれる危険があります。HTTPSなら、それを防げます。

つまり、HTTPSは安全な鍵付きの手紙のようなもので、第三者に中身を盗み見られないようにするものです。

2. FlaskではHTTPが標準。HTTPSを使うには設定が必要!

2. FlaskではHTTPが標準。HTTPSを使うには設定が必要!
2. FlaskではHTTPが標準。HTTPSを使うには設定が必要!

Flask(フラスク)はPythonでWebアプリを作るためのフレームワークです。とても軽量で初心者にも人気ですが、標準ではHTTPで動きます。

そのため、HTTPSを使いたい場合は、追加の設定やサーバーの準備が必要になります。

3. 開発環境でHTTPSを試すには?自己署名証明書を使ってみよう

3. 開発環境でHTTPSを試すには?自己署名証明書を使ってみよう
3. 開発環境でHTTPSを試すには?自己署名証明書を使ってみよう

実際にHTTPSを試すには「証明書(しょうめいしょ)」が必要です。ここでは、開発用に使える「自己署名証明書(じこしょめいしょうめいしょ)」を使ってみます。

まず、証明書を作るために、パソコンに「OpenSSL(オープンエスエスエル)」というソフトが必要です。多くのパソコンには最初から入っています。

次のコマンドを使って、証明書と秘密鍵を作ります。


openssl req -x509 -newkey rsa:4096 -keyout key.pem -out cert.pem -days 365 -nodes

このコマンドを実行すると、質問がいくつか出ますが、Enterキーでスキップしても大丈夫です。

4. FlaskアプリをHTTPSで実行する方法

4. FlaskアプリをHTTPSで実行する方法
4. FlaskアプリをHTTPSで実行する方法

自己署名証明書(cert.pem)と秘密鍵(key.pem)を作ったら、FlaskにHTTPSを使うように指定します。

次のようなコードになります。


from flask import Flask

app = Flask(__name__)

@app.route('/')
def hello():
    return "こんにちは!HTTPSで接続されています。"

if __name__ == '__main__':
    app.run(ssl_context=('cert.pem', 'key.pem'))

ssl_contextの部分で、証明書と鍵を指定しています。

この状態でFlaskアプリを実行し、ブラウザでhttps://localhost:5000にアクセスすると、HTTPSで動作することが確認できます。

※自己署名のため警告が出ることがありますが、今回は学習目的なので問題ありません。

5. 本番環境ではLet’s Encryptで無料の証明書を使おう

5. 本番環境ではLet’s Encryptで無料の証明書を使おう
5. 本番環境ではLet’s Encryptで無料の証明書を使おう

開発用の自己署名証明書は、本番環境(ユーザーが使う本物のサイト)には使えません。本番では、信頼できる機関から証明書を取得する必要があります。

おすすめは「Let’s Encrypt(レッツ・エンクリプト)」という無料のSSL証明書サービスです。多くのレンタルサーバーやVPS(仮想サーバー)で簡単に使えます。

Let’s Encryptを使うと、Google Chromeなどのブラウザでも警告が出ず、安全にHTTPSが利用できます。

6. HTTPSでないと困る理由とは?

6. HTTPSでないと困る理由とは?
6. HTTPSでないと困る理由とは?

HTTPSを導入しないと、次のような問題が起こります:

  • フォームに入力したパスワードやクレジットカード番号が盗まれる
  • ブラウザに「保護されていない通信」と表示される
  • Google検索の順位が下がる(SEOに悪影響)

つまり、HTTPSを使わないWebサイトは危険で信用されません。逆に、HTTPSを使うことで、信頼されやすくなり、SEO(検索エンジン対策)にも良い影響があります。

7. Herokuなどのクラウドでは自動でHTTPSになることも

7. Herokuなどのクラウドでは自動でHTTPSになることも
7. Herokuなどのクラウドでは自動でHTTPSになることも

Heroku(ヘロク)などのクラウドサービスを使えば、HTTPSが最初から有効になっている場合もあります。

たとえば、FlaskアプリをHerokuにデプロイ(公開)すると、無料でHTTPSに対応してくれるので、初心者にはおすすめです。

8. HTTPからHTTPSへのリダイレクトも大切!

8. HTTPからHTTPSへのリダイレクトも大切!
8. HTTPからHTTPSへのリダイレクトも大切!

ユーザーが「http://~」でアクセスしたとき、自動で「https://~」に切り替えるようにすることも重要です。

これを「リダイレクト」と呼びます。Flaskでは次のように設定できます。


from flask import Flask, request, redirect

app = Flask(__name__)

@app.before_request
def force_https():
    if not request.is_secure:
        url = request.url.replace("http://", "https://", 1)
        return redirect(url, code=301)

この設定をすると、HTTPでアクセスしてきた人を、自動でHTTPSに切り替えてくれます。

まとめ

まとめ
まとめ

Flask(フラスク)アプリにHTTPSを導入するための基本手順を振り返ると、HTTPSは安全な通信を実現するための土台であり、現代のWeb開発に欠かせない要素であることがよく分かります。とくに、ユーザーのパスワードや個人情報、問い合わせフォームから送られる大切な内容を守るために、HTTPSは必須の仕組みです。HTTPSは、単に通信を暗号化するだけではなく、ユーザーに「このサイトは安全です」という信頼感を与える重要な役割を持ち、Webアプリの完成度を高める意味でも欠かせない存在です。 Flaskの初期状態ではHTTPで動作しますが、開発環境での自己署名証明書によるHTTPSテスト、本番環境でのLet's Encryptの無料証明書取得、HTTPアクセスをHTTPSに誘導するリダイレクト設定など、HTTPS導入にはいくつかのステップがあります。これらの手順を順番に正しく理解することで、初心者でも十分に安全なWebアプリを構築できるようになります。開発環境で試し、本番環境で安全を確保し、クラウドサービスやレンタルサーバーを利用することで、安定したHTTPS通信の導入が可能です。 また、HTTPSを使わない場合は多くのリスクがあります。例えば、中間者攻撃による情報盗聴、ブラウザの「保護されていない通信」という警告表示、検索エンジンでの評価低下など、Webアプリ全体の信頼性が大きく損なわれてしまいます。逆に言えば、HTTPSを正しく導入すれば、セキュリティ面・信頼性・SEOの面でよりよい効果を得ることができます。 FlaskによるHTTPS設定では、OpenSSLでの証明書作成やssl_contextの指定、クラウド環境での簡易設定、そしてHTTPからHTTPSへのリダイレクト設定など、押さえておくべきポイントがあります。特にリダイレクト設定は実際の運用でよく使われるため、今回紹介したサンプルコードを活用することで、より安全で使いやすいアプリを提供できるようになります。HTTPS化の流れを理解しておくことは、これからWeb開発を続けるうえで非常に価値のある知識です。

HTTPS導入まとめ用サンプルコード

ここでは、開発環境と本番環境の両方で使えるHTTPSのサンプルコードをまとめて紹介します。


from flask import Flask, request, redirect

app = Flask(__name__)

# HTTPアクセスをHTTPSに強制する設定
@app.before_request
def force_https():
    if not request.is_secure:
        url = request.url.replace("http://", "https://", 1)
        return redirect(url, code=301)

@app.route('/')
def index():
    return "ようこそ!HTTPSで安全に接続されています。"

if __name__ == '__main__':
    # 自己署名証明書を使う場合の設定例
    app.run(ssl_context=('cert.pem', 'key.pem'))

HTTPSを導入する際のポイント

FlaskアプリでHTTPSを有効にする際には、次のポイントを意識して進めると安全で確実です。
・自己署名証明書を使って開発環境で動作確認をすること。
・本番ではLet's Encryptなど信頼性のある証明書を取得して適用すること。
・OpenSSLでの証明書作成手順を覚えると、ローカル環境でもHTTPSを簡単に試せること。
・HTTPアクセスをHTTPSにリダイレクトして、利用者が常に安全な通信でアクセスできるようにすること。
・クラウドサービス(Herokuなど)を使うと、初心者でもHTTPS化がスムーズになる場合があること。
・HTTPSを導入することでブラウザの警告を防ぎ、SEOの面でも利点があること。

先生と生徒の振り返り会話

生徒「HTTPSって難しいと思っていましたが、手順を追えば導入できるんですね!」

先生「そうなんです。一見専門的に見えますが、順番を理解すれば初心者でも十分に扱えますよ。」

生徒「開発環境と本番環境で証明書が違うっていうのもなるほどと思いました。」

先生「ええ、その違いを押さえておくことが大切です。本番では必ず信頼された証明書を使いましょう。」

生徒「HTTPからHTTPSに自動で切り替えるコードも便利ですね!安全性が一気に高まりそうです。」

先生「まさにそのとおり。リダイレクト設定は実際の運用では欠かせないものです。」

生徒「今回学んだ流れを理解しておけば、今後ほかのWebアプリでもHTTPSを導入できそうです。」

先生「それは素晴らしい気づきですね。HTTPSはWeb開発の基本なので、必ず役に立ちますよ。」

カテゴリの一覧へ
新着記事
New1
Flask
FlaskでCSRF対策を実装する方法!安全なフォーム送信を学ぼう
New2
Python
Pythonの文字列型(str)を完全解説!連結・分割・検索の方法を紹介
New3
Python
Pythonで日付文字列から曜日を取得する方法を完全ガイド!初心者でもわかる日時処理入門
New4
Flask
FlaskアプリのSSL設定方法をやさしく解説!初心者でもわかるHTTPS対応の手順
人気記事
No.1
Java&Spring記事人気No1
Django
Django環境構築の全手順を完全解説!初心者でも迷わないPython・Djangoセットアップガイド
No.2
Java&Spring記事人気No2
Python
Pythonの文字列を1文字ずつ処理する方法!for文やlist化の活用例
No.3
Java&Spring記事人気No3
Python
Pythonでリストをコピーする方法!copy()・スライス・list()の使い方を比較
No.4
Java&Spring記事人気No4
Flask
FlaskアプリをNginx + Gunicornで本番運用する方法!初心者でもわかるデプロイ構成の基本
No.5
Java&Spring記事人気No5
Python
Pythonでリストを文字列に変換する方法を完全ガイド!初心者でもわかるjoinの使い方
No.6
Java&Spring記事人気No6
Python
PythonでHello Worldを表示するには?初心者向けに最初の1行を実行してみよう
No.7
Java&Spring記事人気No7
Flask
Flaskとは何か?初心者向けにできること・特徴・インストール手順までやさしく解説
No.8
Java&Spring記事人気No8
Flask
FlaskアプリのSECRET_KEYの設定方法を完全ガイド!初心者でもわかるセキュリティ対策