FlaskのAPI開発でよくあるエラーと解決策まとめ!初心者でも安心のやさしい解説
生徒
「FlaskでAPIを作ろうとしてるんですけど、エラーが出て困ってます……」
先生
「Flask(フラスク)でAPI開発をしていると、よくあるエラーがいくつかあります。初心者でもよくハマるポイントなので、一つずつわかりやすく説明していきますね。」
生徒
「お願いします!なるべく簡単に説明してほしいです!」
先生
「もちろんです!実際のエラーメッセージや例を見ながら、FlaskでAPIを作るときにありがちなエラーと解決方法を紹介します。」
1. Flaskのインポートエラー(ImportError)
Flaskを使うためには、PythonにFlaskというソフトを入れておく必要があります。
ですが、以下のようなエラーが出ることがあります。
ImportError: No module named 'flask'
このエラーは、パソコンにFlaskが入っていないのが原因です。
対処法:コマンドプロンプトやターミナルで以下を入力して、Flaskをインストールしてください。
pip install flask
補足:「pip(ピップ)」はPython用のインストール道具の名前です。Flaskを使うには、最初に必ずインストールが必要です。
2. ポート番号が重複しているエラー(Address already in use)
Flaskでアプリを起動すると、次のようなエラーが出ることがあります。
OSError: [Errno 98] Address already in use
これは、すでに同じポート番号(例:5000番)でアプリが起動しているため、もう一度同じ番号で動かそうとして失敗している状態です。
対処法:パソコンを再起動するか、以下のように別のポート番号を指定して起動します。
app.run(port=5001)
3. APIからのデータ受け取りでよくあるエラー(KeyErrorなど)
APIでは、ユーザーからデータ(たとえば名前や年齢)を受け取って処理します。ですが、データの渡し方にミスがあると、エラーになります。
以下は、JSONデータを受け取るコードの例です。
from flask import Flask, request
app = Flask(__name__)
@app.route('/hello', methods=['POST'])
def hello():
data = request.get_json()
name = data['name']
return f"こんにちは、{name}さん!"
このコードで、もし「name」が送られてこなかったら以下のようなエラーになります。
KeyError: 'name'
対処法:以下のようにget()を使えば、エラーにならずに空の値が返されます。
name = data.get('name', 'ゲスト')
4. メソッドの指定ミス(405 Method Not Allowed)
APIを使うときに「POST」や「GET」などの「方法(メソッド)」を指定します。ですが、その指定が間違っていると、以下のようなエラーが出ます。
405 Method Not Allowed
たとえば、以下のように「POST」でしか受け付けないAPIを作ったとします。
@app.route('/send', methods=['POST'])
def send():
return "送信完了"
この状態で「GET」メソッドでアクセスすると、405エラーになります。
対処法:アクセスするときに正しいメソッドを使うこと。また、Flask側の指定も確認しましょう。
5. JSONデータの読み取りエラー(BadRequest)
FlaskでJSON(ジェイソン)データを読み込もうとすると、次のようなエラーが出ることがあります。
werkzeug.exceptions.BadRequest: 400 Bad Request
このエラーは、送ったデータが正しい形式じゃなかったことが原因です。
正しいJSONの例:
{"name": "太郎"}
これを送ると、Flaskは問題なく読み取れます。
対処法:データの形式が間違っていないか、確認しましょう。特に「”」の種類や「,(カンマ)」の入れ忘れに注意してください。
6. app.run()の位置が間違っている
Flaskアプリを動かすには、以下のようなコードが必要です。
if __name__ == '__main__':
app.run(debug=True)
このコードが無いと、アプリが正しく動かない場合があります。
解説:「__name__ == '__main__'」は、「このファイルが直接実行されたときだけ、アプリを動かすよ」という意味です。
7. デバッグモードの誤解と注意点
Flaskの開発中は、デバッグモードを使うと便利です。
app.run(debug=True)
これをつけると、エラーの内容が画面に詳しく表示され、プログラムの変更も自動で反映されます。
注意点:このモードは便利ですが、他の人に公開する本番環境では使ってはいけません。安全上の問題があるからです。
まとめ
FlaskのAPI開発において遭遇しやすいエラーは、初心者だけでなく経験者でも一度はつまずく重要なポイントです。今回の記事で取り上げた「インポートエラー」「ポート番号の競合」「JSONデータの扱いによるKeyErrorやBadRequest」「HTTPメソッドの指定ミス」「デバッグモードの誤解」などは、Flaskという軽量フレームワークの特性を理解して正しく使ううえで欠かせない知識です。とくにAPI開発では、リクエストの送り方や受け取り方を丁寧に理解しておくことが、エラーを未然に防ぎ、堅牢で扱いやすいコードを書くための基本となります。
Flaskはシンプルで書きやすい反面、設定を誤るとすぐにエラーが発生します。しかし、逆に言えばそれだけ原因が特定しやすく、学習しながら改善しやすい環境が整っているとも言えます。今回解説した例は、実際の開発でも頻繁に出くわすものばかりで、Pythonの基礎的な知識がしっかりしていれば確実に解消できる内容ばかりです。エラーは必ずしも悪いものではなく、理解を深めるチャンスであり、正しい原因究明の積み重ねがよりよいAPI設計につながります。
また、JSONデータの取り扱いにおいては、ユーザーの入力が常に正しいとは限らないという前提を持ち、get()のような安全なアクセス方法を使うことが大切です。HTTPメソッドの指定に関しても、POSTやGETの違いを意識し、Flask側のルーティング設定を正しく記述することが必要です。さらに、デバッグモードの使い方を誤ると、便利な反面セキュリティリスクにもつながるため、本番環境との使い分けをしっかり理解しておきましょう。
最後に、今回の振り返りとしてよく使う基本的なFlaskコードを掲載し、API開発の全体像を整理します。特にエラー対策を意識した書き方に触れることで、より安定した開発ができるようになります。
サンプルコード振り返り
from flask import Flask, request, jsonify
app = Flask(__name__)
@app.route('/hello', methods=['POST'])
def hello():
data = request.get_json(silent=True)
if not data:
return jsonify({'error': '正しいJSON形式で送信してください'}), 400
name = data.get('name', 'ゲスト')
return jsonify({'message': f'こんにちは、{name}さん!'})
if __name__ == '__main__':
app.run(port=5001, debug=True)
このサンプルでは、エラーを避けるためにsilent=Trueを使ってJSONの読み取り失敗時にも例外が出ないようにし、get()で安全に値を取得しています。また、デフォルトポートが使えない状況を想定してport=5001を指定するなど、実際の開発で遭遇するトラブルを踏まえた実用的な構成になっています。Flaskは柔軟で使いやすいフレームワークですが、丁寧なエラー処理や正しいメソッド指定を行うことで、より安定したAPIを構築できます。今回の内容を踏まえて実際に手を動かしていくことで、API開発の基礎がしっかり身につくでしょう。
生徒:「今日の記事で、Flaskでよく出るエラーの原因がよくわかりました!特にKeyErrorとかBadRequestはよく出て困ってました。」
先生:「そうでしょう。JSONデータの扱いは最初のつまずきポイントなんですよ。get()を使うことで安全にアクセスできるという点は覚えておくと便利です。」
生徒:「ポート番号が重なるエラーもよく出てました…。別のアプリが動いてるだけでエラーになるんですね。」
先生:「はい、ポートは一つのアプリしか使えませんからね。番号を変えるか、動いているプロセスを止める必要があります。」
生徒:「デバッグモードも便利ですけど、本番で使うと危険なのも知れてよかったです。」
先生:「本番環境では絶対に使わないというのは重要なポイントです。Flaskは使いやすいですが、設定ミスで思わぬ問題が起きることもあるので注意しましょう。」
生徒:「今回のまとめコードもわかりやすかったです!これならエラーを減らしてAPIを作れそうです。」
先生:「その調子です。エラーの原因を理解できれば、次に似た問題が出ても落ち着いて対処できるようになりますよ。」