Flask-RESTfulの基本!API開発をシンプルにする拡張機能の導入方法
生徒
「PythonでAPIを作りたいんですが、難しそうで…何か簡単にできる方法ってありますか?」
先生
「ありますよ!PythonのFlaskに、Flask-RESTfulという拡張機能を追加すると、APIの開発がとても簡単になります。」
生徒
「Flask-RESTfulって何ですか?どうやって使うんですか?」
先生
「それでは、Flask-RESTfulの基本と使い方を分かりやすく解説していきましょう!」
1. Flask-RESTfulとは?
Flask-RESTful(フラスク・レストフル)は、PythonでWebアプリケーションを作るための「Flask(フラスク)」という軽量フレームワークに追加する「拡張機能(エクステンション)」です。
このFlask-RESTfulを使うと、REST API(レストエーピーアイ)を簡単に作れるようになります。
REST APIとは、「データのやりとりをする仕組み」のことです。例えば、スマホのアプリがサーバーから天気の情報をもらうときなどに使われています。
FlaskだけでもAPIは作れますが、Flask-RESTfulを使うとコードが短くなり、読みやすくなります。
2. Flask-RESTfulをインストールしよう
まずは、Flask-RESTfulをPythonにインストールします。インストールとは、「使えるように準備すること」です。
以下のコマンドを使って、ターミナル(黒い画面)でインストールしてください。
pip install flask flask-restful
pip(ピップ)は、Pythonのソフトをインストールするための道具です。
3. シンプルなREST APIを作ってみよう
ここでは、「Hello, World!」と表示するAPIを作ってみましょう。
これは、プログラミングでよく使われる「最初の一歩」の例です。
from flask import Flask
from flask_restful import Api, Resource
app = Flask(__name__)
api = Api(app)
class Hello(Resource):
def get(self):
return {"message": "Hello, World!"}
api.add_resource(Hello, "/")
if __name__ == "__main__":
app.run(debug=True)
4. コードの説明
このコードはとてもシンプルですが、以下のポイントがあります。
from flask import Flask:Flaskを使えるようにします。from flask_restful import Api, Resource:Flask-RESTfulの機能を使います。Api(app):FlaskアプリにAPI機能を追加します。Hello(Resource):Resource(リソース)というクラスを使って、APIの中身を作ります。def get(self)::ブラウザでアクセスしたとき(GETリクエスト)に呼び出されます。api.add_resource(Hello, "/"):「/(ルート)」にHelloという機能を登録します。
5. APIにアクセスしてみよう
ターミナルでこのPythonファイルを実行すると、ブラウザでhttp://127.0.0.1:5000/にアクセスできるようになります。
表示される内容は、次のとおりです。
{"message": "Hello, World!"}
このように、文字ではなくJSON(ジェイソン)形式で返されます。JSONとは、データをコンピュータ同士でやりとりしやすい形のことです。
6. 他のHTTPメソッドを使うには?
APIには、「GET(ゲット)」以外にも、データを送ったり更新したりするメソッドがあります。
GET:情報を取得POST:新しい情報を追加PUT:情報を更新DELETE:情報を削除
例えば、POSTを使ってみたいときは、次のようにpostメソッドを追加します。
class Hello(Resource):
def get(self):
return {"message": "Hello, World!"}
def post(self):
return {"message": "Post request received!"}
7. Flask-RESTfulの便利な点
Flask-RESTfulは、次のような便利な点があります。
- コードがすっきり:複雑な処理もシンプルに書けます。
- クラスベース:それぞれのAPIをクラスで整理できます。
- 再利用しやすい:同じような処理を何度も使えます。
これにより、大きなアプリや本格的なシステムにも対応できます。
8. 開発時のポイント
初心者の方がつまずきやすいポイントと、その解決方法を紹介します。
- 実行してもブラウザに何も表示されない
→ 正しいURL(http://127.0.0.1:5000/)にアクセスしているか確認しましょう。 - JSONがうまく表示されない
→ returnの部分が辞書({〜})になっているか確認しましょう。 - エラーが出る
→ FlaskとFlask-RESTfulのインストールが正しくできているかpip listで確認しましょう。
まとめ
Flask-RESTfulは、PythonでAPIを作るときに手順を大幅に簡単にしてくれる心強い拡張機能です。この記事で見てきたように、REST APIを初めて学ぶ人でも、クラスを使った整理された書き方で処理内容を分かりやすくまとめることができます。とくに、クラスベースの設計は後から機能を追加しやすく、複数のエンドポイントを持つようなアプリケーションでも扱いやすい構造になっているため、初心者が途中で混乱することを防ぎながら開発できる点が大きな魅力と言えるでしょう。さらに、GETやPOSTなどのHTTPメソッドを自然な形で定義できるため、WebAPIに必要な基本的な動作を確実に押さえられます。
また、Flask-RESTfulはコードを短くわかりやすく保つことに役立ち、APIを学びたい人がつまずきやすいポイントを減らしてくれるのも特徴です。たとえば、returnで辞書を返すだけでJSON形式に変換される仕組みは、初心者がJSONを扱うときのハードルを下げてくれます。ブラウザからサーバーにデータを渡す仕組みや、受け取った情報を扱う方法など、実践的な学びが自然に身に付く構成になっており、小規模な学習用アプリから、徐々に規模を広げていくときにも対応しやすい柔軟さがあります。
加えて、API開発をする上では「エンドポイントの整理」や「メソッドごとの処理分岐」などをしっかり意識する必要がありますが、Flask-RESTfulのResourceクラスを活用することで、自然と読みやすく保守しやすい構造に整えることができます。これにより、はじめは簡単な機能だけでも、後から更新機能や削除機能を追加していく段階で迷いにくくなるというメリットがあります。API設計を理解するうえでは、こうした整理された書き方が非常に重要で、最初の段階からこの構造に慣れておくことで、大きな開発に取り組む際の基盤をしっかり作ることができます。
初心者がAPIを学ぶときにありがちな「どこに何を書くべきか分からない」「処理が増えると読みづらくなる」といった悩みも、Flask-RESTfulでは自然と解消しやすくなります。これは、各処理がひとつのクラスにまとまり、GET・POST・PUT・DELETEなどの動作がひと目で確認できるためです。JSON形式のレスポンスが必要なアプリ開発では、こうしたわかりやすい構造が非常に役立ち、実際に手を動かして学ぶとその便利さを強く実感できるはずです。
ここで、記事内容を整理する意味でも、基本的なFlask-RESTfulのサンプルプログラムをもう一度まとめておきます。自分の環境で実行してみると、流れが定着して理解が深まるので、ぜひ確認してみてください。
サンプルプログラムまとめ
from flask import Flask
from flask_restful import Api, Resource
app = Flask(__name__)
api = Api(app)
class Hello(Resource):
def get(self):
return {"message": "Hello, World!"}
def post(self):
return {"message": "Post request received!"}
api.add_resource(Hello, "/")
if __name__ == "__main__":
app.run(debug=True)
APIを理解するには、とにかく「自分で動かしてみる」ことが大切です。実際に動作を確かめながら小さなAPIを作ることで、レスポンスの仕組みやメソッドの違いなどが自然と身につきます。さらに、アプリケーションが複雑になるほど、クラスで整理された設計のありがたさを実感でき、Flask-RESTfulの便利さがより際立ちます。REST APIは多くのサービスで必要とされる仕組みでもあるため、早めに慣れておくと後の学習や開発で大きな強みにもなります。
生徒
「先生、Flask-RESTfulを使ったらAPIの形がすごくスッキリして、どこに何を書くか迷わなくなった気がします!」
先生
「そうですね。クラスで整理できるのが大きなポイントなんです。後からPOSTやPUTを増やすときも同じ場所に追加すれば良いので、混乱しにくいんですよ。」
生徒
「実際に動かしてみたら、JSONで返ってくるのも分かりやすかったです。返り値を辞書にするだけでいいなんて便利ですね。」
先生
「APIはデータを扱う仕組みなので、JSONで返ってくるのは非常に大切です。Flask-RESTfulはこの部分を自然に扱えるようにしてくれるので、初心者には特に向いていますよ。」
生徒
「もっと複雑なAPIにも挑戦してみたいです。例えば、複数のリソースを扱うようなアプリとか…。」
先生
「いいですね。次のステップとして、複数のクラスを作ってエンドポイントを増やす練習をしてみるのが良いでしょう。基礎ができた今ならきっと理解しやすいはずですよ。」